フレームワークとランタイム
シーンへの変更
ツールキットを使うためには、MixedRealityToolkit スクリプトのインスタンスがシーンに存在しなければなりません。 追加するには、メニューの [Mixed Reality Toolkit] -> [Add to Scene and Configure] オプションをお使いください。 このインスタンスは、サービスの登録、更新、破棄を担当しています。 設定プロファイルを選択する場所でもあります。
このメニュー オプションは、シーンに MRTK ゲームオブジェクトを追加するだけでなく、以下のことも行います。
- MixedRealityPlayspace を追加する。 これは、多くのほかの MRTK コンポーネントが、ワールド空間とローカル空間の変換を処理するために利用されます。
- メイン カメラを MixedRealityPlayspace の子になるよう移動させます。 (そして、いくつかのインプットやゲイズに関するスクリプトをメイン カメラに追加します。 このスクリプトは、UnityUI やゲイズ関連のインプット機能を手助けします。)
MixedRealityToolkit オブジェクトとランタイム
MRTK には、いくつかのコア サービスがあります。お互いに関連しているものもあれば、独立しているものもあります。 すべてのサービスは同じライフ サイクル(スタートアップ、登録、アップデート、破棄)を共有しており、このライフ サイクルは Unity の MonoBehavior のライフ サイクルからは独立しています。 この Medium の記事 で、このアプローチの裏にある背景や動機のいくつかが説明されています。 MRTK は、そのサービスの存続とランタイムを管理する、単一のオブジェクトを持っています。
このオブジェクトは、以下のことを保証しています。
- ゲームが開始したときに、事前に定義された順番でサービスの検出と初期化が行われること。
- サービスが自身を登録し(「自分はこのサービスをサポートしています!」)、他の呼び出し元がそれらのサービスを見つけるメカニズムを提供していること。
- Update() や LateUpdate() の呼び出しを提供し、それらを様々なサービスにフォワードすること (UpdateAllServices や LateUpdateAllServices を通じて)。